文書作成日:2017/09/10



 平成30年分の扶養控除等申告書は、これまでと記載が変わるのですか?


出演:  ・・・M社 経理部 まい   ・・・顧問税理士



― M社 会議室にて ―

M社経理部まいと顧問税理士が、打ち合わせを行っています。




 そろそろ年末調整の準備ですよね?




 そうですね。
 対象者への配布は10月あたりからになりますが、たしかにそろそろ対象者の確認をしつつ、用意する書類の枚数を確認したほうがいいかもしれませんね。




 配偶者控除とかの改正は来年からですから、今年の年末調整は関係ありませんよね?




 そうですね。
 平成30年からの改正ですから、今回の29年分の年末調整では関係ありませんね。
 ただ…。




 ただ?




 30年分のマル扶(扶養控除等申告書)は変わりますので、その点を対象者へ連絡いただく必要はありますね。




 配偶者控除が改正されるから?




 そうですね。
 配偶者控除と配偶者特別控除の改正に伴い、30年1月から給与の源泉を計算する際の「扶養親族等の数」の対象となる配偶者の範囲が変わります。「扶養親族等の数」は、マル扶の記載内容から求めますから、当然マル扶も変わることになります。




 具体的には、どう変わるのですか?




 まず「扶養親族等の数」ですが、これまで1人にカウントする配偶者は、「控除対象配偶者」でした。
 そして障害者の場合の1人加算についても、配偶者については「控除対象配偶者」が障害者に該当する場合が対象者でした。
 これが、「源泉控除対象配偶者」に該当する場合に1人、「同一生計配偶者」が障害者に該当する場合に1人加算、ということに変わります。
 ということで、マル扶の上部に記載する配偶者は「源泉控除対象配偶者」であり、障害者として記載する配偶者は「同一生計配偶者」となります。




 げんせんこうじょたいしょう…?




 「源泉控除対象配偶者」です。
 これは、給与計算対象者本人の合計所得金額が900万円以下であり、かつ、その者の配偶者の合計所得金額が85万円以下の場合の、その配偶者です。




 あれ?
 今までは、配偶者の合計所得金額だけでよかったですよね?
 しかも金額要件は、“38万円以下”ではなかったですか?




 ご理解のとおりです。
 これまでは、そうです。
 それが、給与計算対象者自身の合計所得金額も加味し、さらに配偶者の合計所得金額も引き上げられます。




 合計所得金額といっても、これまでと同様“見積もり”なのですよね?




 ご理解のとおりです。




 …。
 で、同一生計何ちゃらは?




 「同一生計配偶者」ですね。
 こちらは、現状の控除対象配偶者と同一要件です。




 つまり?




 つまり名称が変わるだけで、1人加算となる障害者に該当する一定の配偶者の範囲は従来のまま、ということです。




 何で名称が変わるんですか?




 実は、新しい「控除対象配偶者」がありまして。




 はぁ?!




 こちらは…。




 それ、マル扶に関係ありますか?




 いえ、これは現状10万円が加算される老人控除対象配偶者のためにあるようなものなので、取り急ぎマル扶の記載には影響しませんが。




 それならややこしいので、また改めて教えてくださるとうれしいです。
 たぶん今教えていただいても、忘れてしまいますし混乱してしまうだけですから。




 承知いたしました。




 とにかく、今年の年末調整には影響しないけど、年内に記載してもらう30年分のマル扶には影響がある、ということはわかりました。




 ご理解いただけて何よりです。




 それでは先生、30年分のマル扶を配布するときの説明資料を作成してもらえますか。




 私が、ですか?




 従業員へ説明しないといけないのですよね?
 先生、よろしくお願いします♪




 (苦笑)


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